【インデックス】ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価とは

ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(以下、ダウ平均)とはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する株価指数の一種です。本記事ではその銘柄選定基準を解説し、この指数に連動するETF等を購入するべきかどうかを考えたいと思います。

目次

ダウ平均とは何か

ダウ平均とはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する株価指数で、米国の最大手企業30社のパフォーマンスを測定することを目的としています。米国の株価指数としては最も歴史が長いです。構成銘柄の見直し等は随時行われる可能性があります。

銘柄選定基準

親指数

ダウ平均の構成銘柄はS&P500の構成銘柄の中から選ばれます。

事業内容

運輸と公益が主な事業内容だと判断された企業は構成銘柄には選ばれません。指数の名前に工業と入っていますが、工業系の企業が選ばれるというわけではありません。

株価

意図はいまいちわかりませんが、最も高い銘柄は最も低い銘柄の10倍以上の株価になるように調整されているそうです。

加重方式

指数は株価加重方式によって算出されます。つまり、単純に同じ株数ずつ組み入れてその株価の平均を算出しているということです。

上記の通り、定量的な基準はほとんどなく、企業の評判や持続的な成長、投資家の関心が高いことを条件に構成銘柄が選ばれます。

平均利回り

ダウ平均の2014年から2023年までの平均年利は約11%でした。各年の利回りは以下の通りです。

2014201520162017201820192020202120222023
年間利回り(%)10.040.2116.5028.11-3.4825.349.7220.95-6.8616.18

連動するETF等を購入するべきか

業績優秀な企業

ダウ平均の構成銘柄はS&P500の中から選ばれます。S&P500は直近で黒字を出している企業の銘柄で構成されているため、ダウ平均に選ばれている企業は業績が安定していると考えられます。また、米国最大手企業を選んでいるので、S&P500の中でもより業績が優秀な企業が組み入れられていると考えられます。

定量的な基準がない

米国最大手企業を選んでいるとは言っていますが、定量的な基準は明示されてはいません。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが選ぶ企業が今後も株価を上げ続けると思える方は、この指数と連動する商品を購入してみても良いかもしれません。

株価加重方式

ほとんどの株価指数は時価総額加重方式で算出されます。時価総額加重方式の方がより市場を正しく反映することができます。しかし、株価加重方式の場合は、実質的に株価が高い銘柄の割合が高くなります。株価が高いというだけで保有割合を上げるというのは良い投資法ではないような気がします。

ダウ平均だけでは危険

ダウ平均だけでは米国の株式にしか投資することができません。ダウ平均に連動する商品を購入する場合は、その他の指数と連動するETF等も合わせて購入することをお勧めします。

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参考資料等