【インデックス】Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index とは

Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index とはMirae Asset Global Indicesが算出する株価指数です。本記事ではその銘柄採用基準を解説し、この指数と連動するETF等を購入するべきかどうかを考えたいと思います。

目次

Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index とは

Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index とはMirae Asset Global Indices という会社が算出する株価指数です。日本、台湾、韓国の上場企業を除く世界トップ15の大型企業のパフォーマンスを追跡することが指数算出の目的となっていて、毎年3月と9月に銘柄等の見直しが行われます。Mirae Asset Global Indices は Mirae Asset Financial Groupという、韓国のソウルに本社を置く金融サービスグループの子会社で、2022年に設立されました。この企業は今回紹介する指数以外にも多様な株価指数を算出・管理しています。

銘柄選定基準

定量的なデータによるスクリーニング

時価総額
  • 時価総額が250億米ドル以上
業績
  • 3四半期の平均ROCE(営業利益 / (総資産 - 総流動負債))がプラスであること
  • 5年間の売上高の年平均成長率がプラスであること(5年間のデータが利用できなければ4年間のデータ、それも利用できなければ3年間のデータを利用する。3年間のデータも利用できない銘柄は除外する。)

流動性が高いことも条件になりますがここでは詳細を割愛します。

事業内容でスクリーニング

定量的なデータの条件を満たした企業の中から、以下の事業からの合計利益が全体の50%以上である企業を選び出します。

  • 人工知能の開発、提供
  • 半導体チップの設計、製造、販売
  • 新薬開発
  • 電気自動車、燃料電池(水素)自動車、ハイブリット自動車の製造、販売

最終的な選択

以下の手順で最終的な銘柄を選択して指数を算出します。

  1. 上記の事業から主な収益を得ている企業を上位2社ずつ選択
  2. 今までの手順で選び出された企業の中から時価総額が高い順に選択して合計15社選ぶ
  3. 15社の株価を均等加重して指数を算出する

ここでいう均等加重とは同じ株数ずつ組み入れるという意味ではなく、同じ値段ずつ組み入れるという意味だと思われます。

平均利回り

Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index の2019年から2023年までの平均年利は約30%でした。各年の利回りは以下の通りです。

20192020202120222023
年間利回り(%)40.4472.9238.19-31.9966.96

ちなみに同時期のS&P500の平均年利は約18%でした。

連動するETF等を購入するべきか

業績が非常に優秀な企業群

S&P500にも業績の条件が設けられてはいますが、Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index の業績評価はそれよりもさらに厳しいです。また、時価総額の基準も厳しいため、この指数に組み入れられた企業は世界でもトップクラスに業績の良い企業といえます。そういった企業の株価は今後も上昇していく可能性が高そうです。

銘柄数が少ない

S&P500等と比べて組入銘柄の数がとても少ないです。これによって、利回りの幅がとても大きくなっています。いかに業績の良い企業といえど、いつまでも業績が良いとは限りません。銘柄数が少ないと業績が落ちてしまった時に大きく株価が下がってしまいます。安定した長期投資を目指すなら、より広く分散投資ができるETF等を購入した方が良いと思います。

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参考資料等