【インデックス】S&P500とは

S&P500とはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する株価指数の一種です。本記事ではその銘柄選定基準を解説し、この指数と連動するETF等を購入するべきかどうかを考えたいと思います。

目次

S&P500とは何か

S&P500とはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する株価指数で、米国株式全体のパフォーマンスを測定することを目的としています。構成銘柄の数は名前の通り500です。四半期に一回、構成銘柄の組入割合を調整します。また、銘柄の入れ替えは随時行われる可能性があるようです。

銘柄選定基準

本拠地

S&P500は米国株式のパフォーマンスを測定するものなので、構成銘柄として選ばれるのは本拠地が米国にある企業に限られます。

時価総額

時価総額は180億ドル以上である必要があります。時価総額の基準は、構成銘柄の合計時価総額が米国市場の85%を占めるように調整されるようです。

業績

直近四半期の利益が黒字、かつ直近4四半期通じての利益が黒字である必要があります。

加重方式

指数は時価総額加重平均で算出されます。つまり、時価総額が大きい銘柄ほど構成割合が高くなります。

平均利回り

S&P500の2014年から2023年までの平均年利は約12%でした。各年の利回りは以下の通りです。

2014201520162017201820192020202120222023
年間利回り(%)13.691.3811.9621.83-4.3831.4918.4028.71-18.1126.29

連動するETF等を購入するべきか

米国全体に投資ができる

S&P500の構成銘柄の合計時価総額は米国市場全体の約80%を占めます。また、ニューヨーク証券取引所やナスダックだけでなく、その他の取引所で上場している企業も対象となるので、米国全体のパフォーマンスを測定するのに最適な指数といえます。

業績が安定している

S&P500に組み入れられるのは直近で黒字を出している企業だけなので、全体として経営状況が安定しているといえます。赤字の企業が混ざっている指数と比べれば、安定的に伸びていく可能性が高いでしょう。

S&P500だけでは危険

S&P500は米国全体のパフォーマンスを測定することが指数の目的になっているので、米国がトップの時代が終わりを迎えることがあれば、指数が右肩上がりにならないこともあります。安全な投資を目指すならば、他の指数と連動するETF等も合わせて購入する必要があると思います。

参考資料等